SENDAI ORIGIN

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子育て世代、杉村太蔵氏の発言から思うこと

 本日はTBSサンデージャポンにて、杉村太蔵氏の、国民一人当たり10万円一律給付に異議ありの発言が話題になっています。

 私のブログはいつも文章が結構長くなり、内容的にも気軽に読めないようになっていること、少し反省したく思います。ただ、自分的には労働組合に絡んで、これくらいのことは感じているというのがあって、それは日頃、口に出すことはないので、文章にて長々と書いてしまいました。とにもかくにも私は懲戒解雇され、裁判闘争に勝利し、職場に戻ったという異質な存在です。私のような人は、そんなに多くないと思うんです。ですから書けることは書いておきたいというのがありました。普段は何も考えてないような私ですが、でも少なくともこれまで文章に表したことは頭にあり解雇撤回闘争の末、職場に復帰したというのがあったのです。

 今日はテレビを家族で見ていたらTBSのサンデージャポンでの、杉村太蔵氏の発言が気になりました。確かに子供が3人いれば、国民一人当たり10万円一律給付ですから50万になり、杉村氏が言う通り「派遣切りにあった、収入が半分以下になった、そういう派遣の方は残念ながらなかなか結婚できない一人暮らしの人が多い。こういう方は10万円なんです。公平なようで、強烈な格差を生み出す。」

 これはなるほど、子育て中の私から見てもごもっともな発言です。私自身、落差社会について問題視する気持ちはあります。今までのブログの中でもそれは意識して書いてきました。特に結婚できない一人暮らしの方について、そのような社会を生んだ日本について、問題視することを私は気持ちの中にあります。

 ただ一つ思うことは、一生結婚しなくてもいいと思う人も増えたということです。私はそれはそれでも問題だと思っています。結婚しなくてもいいという人が増えた上での社会構造になりつつあります。政府にしてみてば派遣社員制度を生み出し、家族を持つことよりも個人で楽しむこと、その方向に若者に対して見事に目を向けさせたこと、私から見れば、政府に見ればハメられたという見方もできるのです。

 政府のお役人は誰もが結婚しています。そんなことお役人の世代ではあたりまえだったはずです。結婚して子供を持つことによって、自分を成長させた部分も大きかったと思うんです。それなのに労働者よりも資本家の方に目を向け、派遣社員契約社員を作ってしまい、しかもそれで私はいい、という人間も作ってしまった政府の罪は大きいと思います。自分たちは結婚していますよね?、結婚して得られた良さが分かりますよね?でも派遣社員を容認するんですか?と、私は言いたいのです。

 ですから杉村太蔵氏の発言、的を得ていると思いました。

 が・・・、家族を持ったものからの見解も私はあります。杉村氏も本当は感じていることだと思います。杉村氏の家族は5人といっても大半が扶養のはずなんです。杉村氏が稼いでも自分一人だけのために使うのではないと思うんです。現在、学校が休校していますから、今、言われているのが食費の増大の問題です。そういったことは家庭を持たないとピンとこないでしょう。論点がズレていると言われるかもしれません。主観的な話しととらえられるかもしれません。でもここは個人のブログの場です。扶養家族がいる世帯の不安解消も、私は必要なことだと思います。自分の身を守るだけではないんだと。自分と扶養家族を守らなくてはならない人もたくさんいるんです。怒られるかもしれませんが、独身の方が考える感覚とは全く違うのです。独身の方からすれば客観性のない話しが、実は現実問題としてはあるわけです。それは理解して欲しいと思いますし、杉村氏自身が大衆受けにそんなことは言うべきではなかったと私は思います。

 派遣切り遭い、困っている人、それは私も問題視したいところです。しかし、結婚して家族を養っているが受け狙いにそんなことは言ってほしくないというのも私にはあります。相手側から見て物事を考えるというのは大切ですが、そこには一方に偏ることなく客観性がないとダメだと思います。派遣切り遭い、困っている人、家族を養わなければならない人、立場は大きく違うんです。そのことを杉村氏には言って欲しかったです。そうでなければ、私は独身だから10万だけでは不公平と思う人も多くなると思います。

 このような状況、また独身でいいやという人の増大を生んだ国、政府に対し、私はいかがなものかと思っています。

 以前、お話しをした通り、私は独身の期間も長かったわけで、独身の時は独身の方がいいと思っていました。しかし家族がいた方が地域活動はやりやすくなるし、やはり家族を持つべきだというのが私の持論です。ただ家族を持つ者同士というような、偏った人間関係は持たないようにしています。それでは客観的に物事を見れなくなりますから。

 いや、まだまだ私は広い目で見ることが足りないと思ってます。まだまだ成長過程です。